OpenClawの使い方・始め方を徹底解説【VPSセットアップ込み・2026年版】
AIエージェントOpenClawの使い方と始め方を、できることの概要からVPSでのセットアップ手順、料金やセキュリティの注意点まで詳しく解説します。
🎯 この記事で学べること
- 1OpenClawとは何か、できることの全体像を把握できます
- 2始める前に準備すべきもの(APIキー・実行環境)がわかります
- 3VPSでセットアップする流れと、その理由を理解できます
- 4基本的な使い方とセキュリティ上の注意点を学べます
- 5料金の考え方(ソフトは無料・API費用がかかる仕組み)を理解できます
読了時間: 約10分

OpenClawって話題になってるよね。試してみたいんだけど、何から始めればいいのか全然わからなくて...

いい目の付けどころだね!OpenClawはあなたの代わりに実際に作業してくれるAIエージェントなんだ。始め方自体はシンプルだよ。

でも「セキュリティが危ない」みたいな話も聞くよ?自分のPCに入れて大丈夫なの?

そこが一番大事なポイント。だから今回はVPS(仮想サーバー)で安全に始める方法を中心に解説するよ。準備するものから順番に見ていこう!
OpenClawとは・できること(おさらい)
OpenClawは、自分のPCやサーバー上で動作するオープンソースの自己ホスト型パーソナルAIアシスタントだ。
ChatGPTやClaudeのような「チャットボット」は質問に答えてくれるが、実際に行動するのはあなた自身だ。一方OpenClawのような「AIエージェント」は、ファイルを整理したり、メールを送ったり、Webで情報を集めたりと、実際にコンピュータを操作してタスクを完了させる。
できることの主な例はこうだ。
- ファイル管理・整理 — ダウンロードフォルダの自動整理、一括リネーム、重複ファイルの検出
- メール・カレンダーの自動化 — 受信メールの要約・優先度分類、会議のスケジューリング
- Web閲覧・情報収集 — 指定サイトの定期チェック、記事やドキュメントの要約、リサーチ
- シェルコマンド実行 — スクリプト実行、システム監視、開発ワークフローの自動化
OpenClawは専用アプリを持たず、WhatsApp・Telegram・Slack・Discord・iMessage・Webインターフェースといった普段使っているメッセージングアプリから操作するのが特徴だ。
OpenClawの全体像(仕組み・買収の経緯・セキュリティの詳細)をまだ読んでいない場合は、先にOpenClawとは?使い方・仕組み・セキュリティリスクを徹底解説を読んでおくと理解がスムーズです。本記事は「実際に始める手順」に焦点を当てます。
OpenClaw自体はあくまで「橋渡し役(Gateway)」で、頭脳はAnthropicのClaudeやOpenAIのGPTといった外部のLLMが担います。つまりOpenClawを動かすには、LLMのAPIキーが別途必要になります。
始める前の準備
OpenClawを始めるには、大きく分けて3つの準備が必要だ。
1. 実行環境
OpenClawは以下の環境で動作する。
- Node.js 22以上
- macOS / Windows / Linux
ただし、後述するセキュリティ上の理由から、メインPCではなく専用環境(VPSや予備マシン)での運用が推奨されている。本記事ではVPSを使う前提で進める。
2. LLMのAPIキー
OpenClawの「頭脳」となるLLMのAPIキーが必要だ。
- AnthropicのClaude(OpenClaw公式が推奨)
- OpenAIのGPT
- そのほかQwenなどのモデルにも対応
APIキーの発行はどちらも数分で完了する。AnthropicならAnthropic Console、OpenAIならOpenAI Platformからクレジットを購入してキーを発行する。
3. 操作用のメッセージングアプリ(任意)
普段使いのTelegramやSlackなどから操作したい場合は、そのアカウントを用意しておく。まずはWebインターフェースだけで試すこともできる。
準備段階で最も重要なのは「本アカウントの認証情報をそのまま渡さない」ことです。メールやストレージを操作させる場合は、専用の別アカウントを作っておきましょう。理由はセキュリティの章で詳しく説明します。
なぜVPSで始めるのか
OpenClawの急速な普及と同時に、深刻なセキュリティ問題が報告されている。セキュリティ企業のKasperskyは「OpenClawをメインPCやラップトップ、ましてや業務用マシンにインストールすべきではない」と明確に警告し、どうしても使いたい場合は専用の予備マシンかVPS(仮想プライベートサーバー)での運用を推奨している。
VPSで運用するメリットは次の通りだ。
- メインPCのデータから隔離できる — 万が一の情報漏えい時も被害範囲を限定できる
- 使い終わったら丸ごと破棄できる — 環境を作り直すのが簡単
- 常時稼働させやすい — 自律的にタスクをこなす用途(定期チェックなど)と相性が良い
| 運用先 | メリット | デメリット | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| メインPC | セットアップが手軽 | 情報漏えい時の被害が大きい(非推奨) | (推奨されない) |
| 予備マシン | 物理的に隔離できる | 余分なハードウェアが必要 | 自宅に余ったPCがある人 |
| VPS | 隔離・破棄・常時稼働が容易 | 月額費用と初期設定の手間 | 安全に常用したい人 |
VPSでのセットアップの流れ
ここではVPSを使う場合の大まかな流れを解説する。具体的なコマンドやプラン名はVPS事業者によって異なるため、最終的には各事業者とOpenClaw公式ドキュメントを確認してほしい。
ステップ1: VPSを契約する
任意のVPS事業者でLinuxサーバーを1台契約する。OSはUbuntuなどの一般的なLinuxディストリビューションを選べばよい。OpenClawは特別なスペックを要求しないが、AI処理を快適に行うため、ある程度のメモリ(一般的なエントリープランより上)を選んでおくと安心だ。
ステップ2: サーバーにSSHで接続する
契約したVPSにSSHでログインする。
ssh ユーザー名@サーバーのIPアドレス
接続後、まずはOSのパッケージを最新化しておく。
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
ステップ3: Node.js 22以上を用意する
OpenClawはNode.js 22以上で動作する。VPSにNode.jsがインストールされていない場合は、公式の手順に従ってインストールする。バージョンは次のように確認できる。
node -v
v22 以上が表示されればOKだ。
ステップ4: OpenClawをインストールする
OpenClawはワンコマンドでインストールできる。
curl -fsSL https://openclaw.ai/install.sh | bash
インストールが終わったら、初期セットアップを起動する。
openclaw onboard
セットアップウィザードが立ち上がり、ここでLLMのAPIキーを設定する。
ステップ5: コントロールパネルにアクセスする
セットアップ後、Webコントロールパネルが http://localhost:18789 で起動する。VPS上で動かしている場合、このパネルをインターネットに直接公開しないことが極めて重要だ。
安全にアクセスするには、ローカルからVPSへSSHポートフォワーディング(トンネル)でつなぐのが基本だ。手元のPCで次のように実行する。
ssh -L 18789:localhost:18789 ユーザー名@サーバーのIPアドレス
こうすると、手元のブラウザで http://localhost:18789 を開くだけで、トンネル越しに安全にコントロールパネルへアクセスできる。パネルを外部に開放する必要がなくなる。
セキュリティ企業の調査では、約14万件のOpenClawインスタンスがインターネットに露出していたことが確認されています。原因の多くは「コントロールパネルを外部に公開したまま運用していた」ことです。ファイアウォールで不要なポートを閉じ、パネルへのアクセスはSSHトンネル経由に限定しましょう。
基本的な使い方
セットアップが完了したら、Webインターフェースや連携したメッセージングアプリ(Telegram、WhatsApp、Slackなど)からOpenClawに話しかけるだけだ。
最初は簡単なタスクから始めるのがおすすめだ。
- 「今日の天気を教えて」
- 「この記事を要約して」(URLを渡す)
- 「フォルダのファイルを種類別に整理して」
OpenClawとの会話は、友人にお願いするような自然な言葉で行える。
あなた: ダウンロードフォルダが散らかってるから整理して。
PDFは「書類」、画像は「写真」、それ以外は「その他」フォルダに分けて。
OpenClaw: ダウンロードフォルダを確認しました。
- PDF: 23ファイル → 「書類」フォルダに移動しました
- 画像(PNG/JPG): 47ファイル → 「写真」フォルダに移動しました
- その他: 12ファイル → 「その他」フォルダに移動しました
合計82ファイルを整理しました。
OpenClawは会話の内容を記憶しているため、使えば使うほどあなたの好みやワークフローを学習していく。また、単一のタスクだけでなく、複数のステップを自律的に計画・実行できる。「来週の出張の準備をして」と言えば、フライトの検索→ホテルの候補リスト作成→カレンダーのブロック→チームへの通知、という一連の流れを自分で組み立ててこなす。
OpenClawには「ハートビートスケジューラ」という機能があり、設定した間隔で自動的に起動してプロンプトなしでタスクを実行できます。「毎朝8時にニュースを要約してSlackに投稿」といった自動化が可能です。VPSなら常時稼働させやすいので、この自律機能とも相性が良いです。
セキュリティ上の注意
OpenClawを始めるなら、便利さと同じくらいリスクを理解しておく必要がある。トレンドマイクロは、OpenClawに「致命的な三要素(Fatal Triad)」が同居していると指摘している。
- ①プライベートデータへのアクセス(メール、ファイル、カレンダー)
- ②信頼できないコンテンツの処理(Webサイト閲覧、メール受信)
- ③外部通信の能力(メール送信、API呼び出し)
この3つが揃っていると、悪意あるWebサイトに仕込まれた「プロンプトインジェクション」(AIへの隠れた命令)によってOpenClawが操られ、個人データが外部へ送信されるリスクがある。
加えて、コミュニティのスキルマーケット「ClawHub」のスキルにも注意が必要だ。セキュリティ研究者の調査では、登録スキルの約20%に悪意あるコードが含まれていたと報告されている。
安全に使うための基本的なガイドラインはこうだ。
- ①専用マシンまたはVPSで運用する — メインPCにはインストールしない
- ②別のメール・ストレージアカウントを使う — 本アカウントの認証情報を渡さない
- ③ClawHubのスキルは信頼できるもののみ — ソースコードを確認してからインストール
- ④ファイアウォールでアクセスを制限する — コントロールパネルを外部に公開しない
- ⑤定期的にセキュリティアップデートを適用する — 脆弱性修正は頻繁にリリースされる
VPSで運用していても、設定を誤れば露出リスクは残ります。「専用環境を使う」ことと「その環境を正しく閉じる」ことはセットです。最新の注意点は必ずOpenClaw公式ドキュメントで確認してください。
料金の考え方
OpenClawを始めるうえで誤解しやすいのが料金だ。OpenClawのソフトウェア自体は無料・オープンソースだが、AIの頭脳となるLLMのAPI利用料がかかる。VPSで運用する場合は、これにVPSの月額費用が加わる。
つまり、想定すべきコストは次の2つだ。
| コスト項目 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| LLMのAPI利用料 | Claude / GPTなどの利用量に応じた従量課金 | 軽い利用で月$10〜30、標準で月$30〜70、ヘビーユースで月$70〜150+ |
| VPS費用 | サーバーの月額利用料 | 事業者・プランにより異なる |
API費用は「どれだけ使うか」で変動する。日に数回の質問程度なら軽め、日常的なメール処理やファイル管理を任せると標準、大量のWeb閲覧や複雑な自動化を回すとヘビーユースの目安になる。
最初は予算の上限を低めに設定して様子を見るのがおすすめです。AnthropicもOpenAIも、コンソール側で利用上限(バジェット)を設定できます。使い方が固まってから上限を調整しましょう。
OpenClawの始め方に関するよくある質問(FAQ)
OpenClawを始めるのに料金はかかりますか?

OpenClawのソフトウェア自体は無料・オープンソースです。ただしAIの頭脳となるLLM(Claude、GPTなど)のAPI利用料がかかり、軽い使い方で月$10〜30、標準的な使い方で月$30〜70が目安です。VPSで運用する場合は、これに加えてVPSの月額費用が必要です。
必ずVPSが必要ですか?メインPCではダメですか?

技術的にはmacOS / Windows / LinuxのメインPCでも動きますが、セキュリティ企業はメインPCや業務用マシンへのインストールを推奨していません。専用の予備マシンかVPSでの運用が推奨されています。安全に常用したいならVPSが無難です。
プログラミングの知識がなくても始められますか?

OpenClawとの会話自体は日本語の自然な言葉で行えるため、操作に専門知識は不要です。ただしVPSの契約・SSH接続・インストールといったセットアップにはターミナル操作が必要です。手順に不安がある場合は、まず公式ドキュメントを読みながら進めることをおすすめします。
スマートフォンから操作できますか?

はい。OpenClaw本体はPCまたはサーバー上で動きますが、操作はWhatsApp、Telegram、Slackなどのメッセージングアプリ経由で行えるため、スマートフォンからでも自然に使えます。
どのAIモデルを選べばいいですか?

OpenClaw公式はAnthropicのClaudeを推奨しています。OpenAIのGPT、Qwenなどにも対応しているので、コストと性能のバランスで選んでください。具体的な対応状況は公式ドキュメントで確認できます。
まとめ: 安全に小さく始めよう
OpenClawの始め方は、整理すると次の3ステップだ。
- ①準備する — Node.js 22以上の環境(推奨はVPS)と、LLMのAPIキーを用意する
- ②セットアップする — VPSにインストールし、コントロールパネルはSSHトンネル経由で安全にアクセスする
- ③小さく試す — 簡単なタスクから始め、慣れたら自動化やスキルを足していく
OpenClawは「AIが実際に行動する」体験を手軽に味わえる一方で、セキュリティの課題も抱えている。だからこそ、メインPCではなくVPSなどの隔離された環境で、別アカウントを使い、コントロールパネルを外に晒さない——この基本を守ることが、安全に始める最大のコツだ。
まずはOpenClawの公式ドキュメント(docs.openclaw.ai)に目を通し、VPSを1台用意して試してみましょう。仕組みやリスクをもっと深く知りたい場合は、OpenClawとは?仕組み・セキュリティを徹底解説もあわせてどうぞ。複数のAIエージェントを比較したい方はSupersetなどのエージェント比較記事も参考になります。
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